Transpac Yacht Race 2013

July 22th, Transpac 2013 on board

KLC Bengal7は
ハワイ時間7月22日09時44分02秒に、無事にフィニッシュしました。

レース中盤の南下とフィニッシュ目前の微風で
長い道のりのトランスパックとなりましたが、
デイラン324マイルの記録も出し、なんとか9日をきることができました。
また、今回はロングレースにも関わらずほぼ毎日、他艇と洋上で接近し、
頭の出し合いを競り合う非常に内容の濃いレースとなりました。

しかし、強風ぶっ飛びサーフィングで有名なホノルル沖のモロカイチャネルで
微風用ジェネカーを張り、艇を揺らさないように慎重に走るとは
全く想像だにしないレース展開でした。

このあとBengal7は、
ハワイにて急ピッチで回航準備を進めたあと
今月末には日本に向け出航する予定で、
8月には約10ヶ月ぶりの日本帰国となります。

まずは乾杯。
そしてきょうはゆっくり休みます。Maharo.

July 20th, Transpac 2013 on board

完成度の高いチームへ

トランスパックスタート7日目。
残航はようやく500マイルを切り、
長距離トランスパックもいよいよ後半戦に突入。
きのうからきょうにかけては
多くのトラブルがおきましたが、リカバーが早くセーリングは非常に快調。
レース本部から発表された昨日の24時間航行距離は、
全参加艇で一番の324マイル。平均艇速は13.5ノット!
ベンガルチーム記録です。
※最速のトリマランとラガマフィン100はすでにフィニッシュしており
カウントされていませんが、
それでもVOLVO70より早かったことにクルーのテンションはあがっています。

そういう記録を出しながらも本題はトラブルについて。
風が強くボートスピードが早いことも理由の一つですが、
レース後半に入り色々とトラブルが多くなってきました。
この2日間は、エンジンスターターの不調に始まり、強風の中のジェネカーバー
スト、バング破損、ポートサイドのパルピット破損、ジブハリヤード破断と、
セーリングに重要な影響をおよぼすトラブルが立て続けに起きています。
まぁロングレースにトラブルはつきものなので、
緊急時はその場の対応力が求められますが、
今のチームベンガルは、その対応の早さが素晴らしい。
まず、想定される多くのトラブルについて、
その対処方法がすでに話し合われて全員で共有されており
消耗部品等の事前準備も万全です。
なので、夜に緊急事態が発生しても、声を荒げる人はおらず、
ほとんどライトもつけない状態で淡々と対処が進んでいきます。
幸いここまでのトラブル手当は、その場で全て完了。
「まぁ概ね」万全の体制で、引き続きハワイに向かいます。

デッキ上では、「ハワイに着いたら○○」の会話が多くなってきました。
そして艇内は、かなり暑いです。
まさにトランスパック!

July 18th, Transpac 2013 on board

禁断の長距離記録トランスパックへ

スタート5日目。
最終日にスタートした我々は、
前半と後半でぜんぜん違う気象状況の中を走ることとなりました。
13日スタートの中でも、特にディビジョン2と3は
目的地方向に立ちはだかる高気圧と低気圧の微風域を避けるため
昨日くらいから、かなりの南下を余儀なくされています。
イメージとしては、ずーっと先の真正面にハワイがある状況で
自艇とハワイを結ぶ直線の南側に直角三角形を作って
その三角形の縁を進んで行く感じ。
ディビジョン2の各艇団は微風域を避け、すでに風の強いエリアに入っています
が、まっすぐ進んで行ける先発スタート組を追いかけるのに
ずいぶん遠回りをしなければなりません。
全てのセオリーに反した、ナビゲーターとしては最も選択したくないコースの一
つです。
幸い、Bengal7は南下の目安としていた目標地点「ワイハポイント」を超え、
ハワイに向けたジャイブが秒読みの体制に入ってきました。
緯度は、すでにホノルルを超えており、いったいどれだけ長い距離を走ってハワ
イに向かうのかわかりません。→嘘です。航行予想距離は計算できていますが、
恐ろしくて発表できません。
禁断の長距離トランスパック。いよいよ後半戦のスタートです。

July 17th, Transpac 2013 on board

13日のスタートから、まる4日。
激戦区のディビジョン2での厳しい戦いが続いています。
レースの約半分、1100マイル近く走っても、
まだ昼夜を問わず他艇との接近が多くあり、相手を見ながら走ることもしばしば。
競争相手より重量がかなり重いBengal7は、スピードを維持することが最大のポ
イントで、これだけ長い距離を走ってなお、各クルーは、あと0.5ノット、あと
0.1ノットのスピードを上げるために知恵を出し合い、懸命な努力を続けています。
パラダイス行きのトランスパックで、こんなに長時間緊張したレースモードは初
めて。
おかげで、毎回数多くのドラマや名言が生まれる楽しい時間は、まだ来ない
なぁーと。
今後は、あと1日くらいで快走できる風域にようやく辿り着く見込み。

艇体は快調。トラブルもなく非常に良く走っています。
各クルーも、素晴らしい伊藝食堂のおかげで
高いモチベーションを保って、安全にレースを続けています。

July 13th, Transpac 2013 on board

KLC Bengal7は、
ロス時間7月13日13時にポイントファーミン沖から無事スタートし
先ほどカタリナ島横を通過しました。

艇のコンディットはバッチリ。乗組員も万全。
一路、ハワイに向けて頑張っていきます。

KLC Bengal7 邨瀬愛彦
高木、平野、伊藝、伊藤、荒川(うみ)、荒川(ゆき)
古川、森、原、安藤、横山、矢部

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